身近にある銃
この数日間で僕の中で衝撃的なことが起きた。
銃に関することでる。アメリカといえば銃の国としても有名でありたくさんの銃が生産され販売されている。
アメリカにいなかった時から銃国家であることは知っていたがそれ以上は特にあんまり知らなかったし知る機会もあまりなかった。
今のホストがアメリカで生まれカナダで育ち今はまたアメリカで生活しているためその二つの国を比べた会話をよくするのだが銃は結構話題になる。
カナダでは日本と同じように普通の人は銃を持てず、猟銃などなら持つことができるがそれにもライセンスなどが必要らしい。
ところがお隣のここアメリカでは大人なら誰でも銃を買うことができる。
ホストから銃に関するあるエピソードを聞いた。結構有名な話らしい。
ある13歳の男の子がアメリカにあるコンビニに行きタバコを買おうとしたらしい。もちろん店員から身分証明書を見せろと言われたらしく見せたところ13歳であったためもちろん買えなかった。そしてそのあとその子供は酒屋のようなところに行きお酒を買おうとしたらしい。そこでもコンビニ同様、年齢確認をされ結局買えなかったらしい。そして最後にその子は銃のお店に入った。そして年齢確認をされ身分証明書を提示し、なんとそこで銃を買ったらしい。アメリカはそういう国よと最後にふふふとホストは笑いながら言っていたが僕は笑うことができなかった。
13歳から買えるのかどうかは確実ではないが少年でも合法に銃を買えるのがアメリカである。ホストが言うには誕生日プレゼントで護身用なのかわからないが銃を買ってもらう家庭もあるそう。恐ろしいことである。
そしてこの前ホストと車でスーパーに向かっていたところ住宅街でおっちゃんとおばさんが話をしていた。ふとそのおっちゃんを見ると右手にはショットガンのような大きめの銃を持っているではないか。一般人が銃を街中で持っているのを初めて見たためあの時の衝撃は忘れることが未だにできない。
そして偶然にもホストと銃をの話をした日から銃に関する出来事がちょくちょく起こっている。そのおっちゃんを見たのもホストに話を聞いた後であったが昨日、僕の好きなアメリカ人のラッパーが二人が銃によって殺されたというニュースを見た。
一人はフロリダで買い物をして車に戻ったところ二人の強盗に襲われ何発か銃弾を食らって死亡したそうだ。もう一人のラッパーは路地裏であった銃撃戦の流れ弾が当たってしまい死亡したらしい。
この度重なる銃関連の出来事が一度に僕の中に入ってきたため頭が少し混乱してしまった。
アメリカが銃がオッケーな理由はなんなのか。なんのために銃の所持を許可しているのか。銃を持つことにメリットがあるとは思えない。
その二人のラッパーが死んでしまったというのを聞いた時もとてもショックで信じられなかった。昨日まで普通に生きていた人たちが銃によって一瞬で命を奪われてしまったのだ。
銃をダメにしたところで他のナイフなどを使って殺人とかするからあんまり変わらないのかなとも思ったが、銃とそれらの他の凶器には根本的な違いがある。銃以外の事件などに使われているナイフなどの凶器とは違い、銃というものは完全に人や動物などを殺すという目的のもとで作られているものであり殺すという目的でしか使わないものであるというのがとても大きな違いであると思う。
アメリカが銃の所持を許可しているのには僕が知らないような理由であったり考えがあるのかもしれないが正しいことをしているとはとても思えない。
今までテレビで見たり聞いたりしかしてこなかったような銃に関することがいきなり身近になった気がしてあまりいい気持ちにはならない。
特に銃とはかけ離れた国から来た人たちはそれを感じるのかもしれない。
今になり銃とはほぼ無縁の国日本の平和さがわかる。
これから銃に関する事件や事故が少しでもなくなることを祈っている。