スコラン族にコテンパンにされた。
四月に突入し、いよいよここでの生活も残すところ一ヶ月を切ってしまった。
三月の終わり頃になった時に、いつの間にか四月がすぐそこまで押し寄せていることに気づき、もう四月と思ってしまった。
最後のここでの一ヶ月は最高に楽しもうとその日心に決めた。
そんな感じで四月に突入し、もう半分が終わってしまっているのだが、状況は180度変わっている。
楽しんでいるかと聞かれたら、心から楽しんでいないと答える。
予想もしなかったようなことが起きまくっている。
四月の頭にホストマザーに、明日から新しい人たちが二人来るわよ〜。と言われた。
前回ここで出会ったフランス人カップルとは今でも連絡取るくらい仲良くなれたし、この場所を通して世界中の人たちと出会い友達になれるということは僕にとってもいいことだったから普通に次来る人たちを楽しみに待っていた。
そして当日。彼らはここに到着した。
スコットランドから来たという二人組。僕の中ではスコットランドと言われてもいまいちピンときていないくらいスコットランドについての情報を知らなかった。
会って挨拶して自己紹介してみたいな下りをしている時に僕は違和感を感じた。
それはそいつらの英語が全く聞き取れないということだ。
確かに彼らはイギリス英語で会う前は聞き取れるかな〜とか軽い気持ちで考えていたけど、まさかここまで聞き取れないとは思いもしなかった。
もうどのくらいかといったら会話するたびにん?と聞き返してようやく二回目で理解できるか二回目でも理解できないかぐらいだった。
どうも僕には口の中でごにょごにょ何かを言っているようにしか聞こえなく、ここまでわからないものなのかというほどだった。
そしてそのあと気付いたのだが、ホストマザーや、近所のおっちゃん、その他もろもろここに住む人たちみんな結構そのスコットランド人二人に対してえ?と聞き返していたのだ。
そこで僕はこのネイティヴたちにとっても聞き取りづらいものだったのかということを知る。そしてじゃあ俺が完璧に聞き取るなんてここに住むネイティヴの英語力超えなきゃ無理やんと思い絶望してしまった。
ここまで聞き取れず話がうまく進まない人は初めてだった。そんな彼らにてめーらちゃんとわかりやすい英語喋れやと喝を入れたいところだが、そもそもこいつらの英語が英語の原点であり、彼らこそが本来の英語を喋っているのだ。よって彼らに喝を入れることは不可能となってしまった。
何回きき返すんだよと思われているかもしれないがそれは仕方のないことである。
聞き返さずに理解していないままにしているよりは全然いいだろうと自分に言い聞かせる。
愚痴になってしまうのであまり言いたくはないが、彼らももう少し僕らに気を使うべきだ。ここカナダで生活しているんだから、ちゃんとカナダ人が聞き取れるような英語を喋る努力を彼らも少しはしなければいけないと私は考えます。はい。
毎日耳をすませて大変だがこれも英語をマスターするための試練なんだと言い聞かせて頑張りたいと思う。
クッソ〜。いつかはスコットランドに行ってペラッペラに話して見せるんだから〜。。。