旅行とフィリピン人とキンタマ
やっとずっと続いていた雨が止み綺麗なブルース界を拝むことができた今日だが、
そんな雨が続いている時にプチ旅行に行ってきた。
どこに行ったかというとシーシェルというバンクーバーからフェリーで40分、そこから車で25分ほど行ったところにある海に面している街に行ってきた。
ホストマザーの友達であり、フィリピン出身である30代の夫婦がいるのだが彼らは月に2回ほどこの島を訪れ夕食を食べに来たりするため僕とも数回ほど会い、仲良くなり今回その人たちの家に滞在させてもらった。
行く前の話では一泊二日という予定だったが、実際は三泊四日も滞在してしまった。
初日はほぼ移動で終わってしまった。なんせ自分も今島にいるため一度バンクーバーの方へフェリーでいかなければならない。そしてそこからまたフェリーに乗りシーシェルと向かった。
フェリーの中にはカフェやフードコート、雑貨屋などもありなかなか楽しむことができた。
そしてその友達の夫の方がフェリー乗り場まで迎えに来てくれた。彼はとても気さくで英語も非常にわかりやすく喋ってくれる。そして何よりいろんなことを知っている。
たまに出会うめちゃくちゃ興味深い人って感じだ。
そんな彼と25分ほど車に乗り、やっとシーシェルに到着した。
到着した頃には夜だったので夕ご飯を作りながら奥さんが帰ってくるのを待つことにした。すると彼はベランダから大きなバケツを持ってきた。
中身は何かと聞くと貝と答えた。
どうやら彼独自で網を作り海の防波堤のようなところにくくりつけていたらしい。ちなみにこの家から海までは歩いて3分ほどなのでいつでも海に行くことが可能である。
今日全部取れたと見せてくれたバケツの中には30ここぐらいはあるんじゃないかと思えるくらいたくさんの貝が入っていた。
どうやら今日の晩御飯はこれらしい。彼はこのような生きる上での豆知識というか生きていく上でのやりくりがとてもうまい。色々な知識を持っているし、話していてとても勉強になる。
そして会の料理を作り終えた頃に奥さんを家に帰宅し、その日は夕ご飯を美味しくいただいた。
そして次の日、午前中は近くの山にハイキングに行った。奇跡的にもこの時だけは雨も止み、楽しくハイキングをすることができた。
最高な一日を終え夕食の時間になったのだが、近所のフィリピン人の仲のいい友達の家で夕食を食べることになった。
その友達は40代くらいのおばさんだったのだがこのおばさんがまあ面白かった。
なんとそのおばさん日本に4年ほど住んでいたらしく日本語が結構喋れた。
完璧には喋れないが何を言おうとしているかはわかるくらいの日本語力を持っていた。
めちゃくちゃハイテンションな彼女は僕にガンガン日本語でしゃべりかけてきた。
そして彼女は
「私ねぇ、日本時代の上司に教えてもらった日本語があるのよ〜」
と言いだした。何かと尋ねると彼女はとても大きな声で
「キンタマ!!!」と答えた。僕は普通に吹き出した。当たり前のように、噴出すことがわかっていたかのように吹き出してしまった。
どうやら彼女の好きな単語はキンタマらしい。
しかも悪意溢れる上司だったのか丸いものは全て金タマと教わったらしい。
なんでも丸いものはキンタマと呼べばいいと思っているのだ。
卵を見ても、あれもキンタマね〜。
りんごを見ても、あれもキンタマね〜とどんどん何もかもキンタマにしていってしまう。
しまいにはご飯を食べている時にゆで卵を手に取り僕にキンタマあったかいうちに食べなさいね〜。と笑顔で行ってきた。
これはもうどうしようもできない。それはキンタマではないと言ったとしても、じゃあキンタマってどういう意味なのと聞かれてしまったら最後、僕は食事中にもかかわらず精巣に就て説明をしなければいけないことになる。
そんなようなことを考えてしまい僕は結局その時は彼女に説明してあげることはできなかった。
ただただ意味を知らずキンタマという言葉が食事中に飛び交ってる中でも動揺せず笑いもせずひたすら耐えた僕は特別賞をもらってもいいくらい頑張っただろう。
僕も日本語を誰かに教える時はふざけてもあのような教え方をしてはいけないと今回学ぶことができました。
ありがとうございました。