喧嘩3人組
先日、ホストマザーと近所のおっちゃんが喧嘩をしていた。
近所のおっちゃんと言ってもホストマザーの所有地の庭に家を建てて住んでいるため、近所と呼ぶべきなのかわもはやわからない。
そんな彼らがなぜ喧嘩をしたのかというと、どうやらそのおっちゃんの愛犬のロージーのご飯を別の犬が食べてしまい、カンカンに怒ったおっちゃんがそのご飯をとった犬を小さな部屋に20分ほど閉じ込めていたらしい。
そしてホストマザーはその犬を個室に20分間ほど閉じ込めていたことにブチ切れているようだった。
二人はばちばちに睨み合いまさに喧嘩という感じだった。
今まで映画や動画内でしか聞いてこなかったような非常に汚い言葉が飛び交っていた。
留学中の僕にとってはそれすら勉強になっていた。
実際、ネイティブの人たちは汚い言葉をあまり使わないのかと思っていたが、こんな感じで喧嘩している時はこんな風に使うのかぁと納得してしまっている僕がいた。
さらに面白いことにその言い合いは長期戦になったため、それを止めにかかった92歳のホストマザーのお父さんまで参戦をしだしてしまった。
本当の殴り合いの喧嘩になってしまえば一撃くらっただけで確実にあの世行きににも見えるお父さんだが、口は強い。彼もまた汚い言葉を使って二人の喧嘩を止めようと試みている。もはや喧嘩をしているのか止めようとしているのかわからない状況だ。
そしてそんな状況をポカーンと眺めている僕のシュールさにも気づく。
はたから見れば僕も含めて、この四人は何をしているのだろうか。と不思議がられてもおかしくない。
徐々にヒートアップしてきたおっちゃんとホストマザーは第二ラウンドに入ろうとしていた。
おっちゃんはご飯をそもそもとった犬が悪いの一点張り、ホストマザーはだからと言って閉じ込めるのは酷すぎると主張している。
そして面白いことにどんどん口げんかはエスカレートしていき全然関係ないことで言い合いを始めた。
ホストマザーがおっちゃんにだからあんたはデブなのよと叫びつけた。
もうここまできてしまえば意味がわからない。何を根拠にデブと言っているのか僕には理解が出来ずただただ笑いをこらえるしかなかった。
そして聞き流せばいいものをおっちゃんまで
俺はデブだけど、お前もデブだろうが。と吐き捨てた。
デブと認めてからの、悪口。なんとも面白いコンボでここでも噴き出してしまいそうになってしまった。
そしてとどめはホストマザーがお父さんに向かって、もう私は子供じゃなんだから付きまとわないで、ほっといてよ、あっちいけ!と言った。
お父さんは悲しそうな顔で家の中に戻っていった。
多分一番ショックを受けたのはお父さんだったであろう。あの時の顔は相当ショックを受けているように見えた。
まさかのお父さんが一番やられるという衝撃の結末に僕は驚き本当に笑いをこらえるのが必死であった。
誰がこの結末を予想できただろうか。
まさかの結末。泣き崩れる父親。叫び散らす娘。叫び返すおっちゃん。
まさか自分のことでこんなになっているとは思ってもいないおっちゃんの愛犬ロージー。世紀の戦いが今始まる。
3月26日 日米同時公開!