シリアルで母を不安にさせた。
この家にステイしだしてから毎日の朝食はシリアルを食べている。
もともと朝ごはんは食べない派であった。1日2食そんな食生活だった。
しかしカナダに来てからなぜか1日3食という生活が始まった。
特に意味はない。
僕という人間は睡眠がとても大事なわけで、朝がとても苦手だ。
一人暮らしをしていた頃は、毎日9時8分の電車に乗っていたのだが、起きるのはいつも8時45分だった。
特技とも呼べるであろう。僕の朝の準備時間は超絶短い。
15分もあれば十分だ。
サッとシャワーを浴びて着替えてしまえばそのままGOだ。
そんな生活をしていたものだから朝食をここ数年食べていなかった。
しかしここは自分の家ではないのでそんなわけにはいかない。
そこに朝ごはんを食べるという習慣があれば朝ごはんを食べなければいけない。
この家では朝食は各自で取るのだが、食べていないと皆に心配されてしまう。
遠慮しているんじゃないのかと気を使わせてしまう。
そんな理由もあって朝食をとるようになったのだが、シリアルにどハマりしている。
僕の人生でシリアルとはあまり関わってこなかった。
なぜなら僕は牛乳が飲めない。
シリアルといえば牛乳を入れて食べるものだ。
しかしここの家にはアーモンドから作られた牛乳ではないけど牛乳っぽいやつがある。
見た目は白く牛乳そっくりだが、味はもちろん牛乳ではない。
ほんのりアーモンドの香りがするくらいだ。
これとシリアルの相性の良さに気づいてしまった僕はどハマりしたわけだ。
朝食の時間だけ僕は小さい子供になる。
好きな食べ物を無邪気に食べるのだ。
20代からシリアルのうまさに気付く奴なんてそうそういないだろう。
遅れてたっていい。気づけたんだから。
今まで牛乳を理由に避けてきてしまって申し訳ない。
これからちゃんと向き合っていくよ。
とシリアルに言いたい。
先日母からラインがきた。
調子どう?と。
僕は何の説明もなしに、
シリアルが食べられるようになったよ。と送った。
母は、あらそう、よかったね。といってきた。
よかったねと思ったのが半分、どうしたのこいつ?と思ったのが半分だったのだろう。
続けて大丈夫?と送ってきた。
シリアルが食べられるようになったという報告で親を心配させてしまう奴が他にいるだろうか。
あれは完全に僕がいけなかった。
ある程度話し込んでからてゆうか〜と続けるべきであった。
考えてみても面白い。
母には心配させてしまったが、そのラインを見返して少しクスッとなってしまった。
我ながらシリアルを食べれるようになり嬉しかったのだろう。
何か新しいことを覚えた子供のようなことをしてしまった。
次はもっとまともな報告ができるようにシリアル食べて頑張りたいものだ。