Living my life

カナダ生活、日々思うこと、様々です。将来どころか明日も見えていない。これだから人生は楽しい。

ファミレスでおつかい頼まれたことあるよ。

 

2年半某ファミレスでアルバイトをしていた。

 

日本のファミレスというものは本当に恐ろしいところである。

 

働く側からの目線だが。

 

常に人は足りないのに上の人間からは常に売上を上げろと言われ続ける。

 

僕のファミレスは千代田区内にあり客数は他の店舗に比べめちゃめちゃ多かった。

 

若者からサラリーマン、OL、家族連れ、老夫婦。

年齢層はバラバラだ。

 

2年半も働いてたため、接客の方とキッチンの方、普通はどちらか一つをやるのだが、僕は二つともマスターしており、接客の方が足りない時にはそちらへ、キッチンが足りない時にはキッチンをと、うまくこき使われていた。

 

 

人間観察というものは面白い。

平日の午後なんかに接客の方をやっていると、客数が非常に少ない時間帯であるため、人間観察タイムが始まる。

 

ファミレスはドリンクバーだけ頼んで何時間も居座るヤツがたくさんいる。

そういう人を観察するのだ。

 

どういう人間なんだろう、何を考えているんだろう。

いろいろ想像する。

 

ひたすら仕事の追われ、パソコンとにらめっこしている人もいれば、ボケーっと外を眺めてゆっくり人生を歩んでいる人もいる。

 

 

ファミレスというところはクレームというものを非常に受けやすいところなのだが、うちのお店もクレームはたくさんもらっていた。

 

接客態度が悪いだの、料理提供が遅いだのたくさんクレームを受けていた。

 

 

うちの店は基本キッチンは二人で回す。

その時点で超人でもない限り、ピーク時は料理の遅延確定なのだ。

 

一人の客がサラダとハンバーグとポテトを頼んだとすると、3個のものを作らなければいけない。二人で。それが同時に何十個もオーダーが入ってくるのでキッチンがパンクするのは当たり前だ。

 

 

待たせすぎはもちろん良くないが、そこまで待たせてないのにキャンセルして帰る客なんてのも存在する。

 

作った料理は無駄になり、作った時間も無駄になるという最悪の事態になる。

 

あの頃は続けられたものの、今考えると2年半も働いた自分に拍手をしてあげたい。

 

 

そんな僕のファミレスバイトライフだったが、一つだけ一生忘れないだろうと思う出来事があった。

 

 

ある日、の23時頃僕は接客をしていた。

二人のまあまあ酔っ払ったおじさんが来店した。

 

ボタンが押されたのでオーダーを取りに行くと、

お兄ちゃんかね渡すからピザ買ってきてくんね?

と一人が言った。

 

とりあえず聞こえないふり。

ご注文お決まりですか??

丁寧に尋ねると、

ピザ買ってきてよ

 

胸倉つかんででてけよジジイと言いたいところだが、相手はお客様。

優しく、すみません、それはできませんという。

 

すると

は?ちょっと店長呼んでこいよ。と彼は言った。

 

走って店長のところへ向かった。

いいよ呼んでやるよ、お前がどんだけおかしなこと言ってるかわからせてやる!

と思いながら。

 

店長も何度もそれはできないといった。

そいつらは、

使えねーなと言い放ち、店を出て行った。

 

思わず汚い言葉を放ちそうになったが、店長も横にいたし、ただにらみつけることが精一杯だった。

 

店長はありがとうございました。と頭を下げた。

 

この人は俺の何倍も大人だなって思った。

それと同時にあのお客のような人間には死んでもならないなと思ったりした。

 

あんな経験めったにできないだろうな〜。笑

 

ファミレスで働いてる方々、尊敬です。