夢と人
カナダに来てから家でしかお酒は飲んでいないが、東京にいた頃は飲みに行くのが好きだった。
学生時代なんて週4くらいは友達と学校帰りに居酒屋に行っていた。
それだけ呑み会をこなしていると、行くメンツというのは限られてくるのだが、
僕の頻繁に飲み行く連中は二種類の人間だった。
1つは、夢を語りながらお酒を飲む人種。
もう1つは愚痴などを言ってお酒を飲む人種。
この二種類。
幸せなことに僕の周りには夢を持ってそれに向かって突き進んでいる人間が多い。
心から尊敬できるし、一緒にいて楽しい。
しかし、何人かは、もう一つの方。
永遠と愚痴を言い続けるような人。
なんでつるんでるかというと、愚痴をいうというところ以外の部分は気に入っているからだ。
趣味があったり、好きなものが一緒だったり。
話によってはめちゃめちゃ盛り上がって楽しい。
けど実際のところ、学生時代なんて愚痴でお酒を飲むことは多かった。
人間関係であったり、バイト先での嫌なことなどなど悩める若者だった僕らは友達と一緒にお酒を飲みまくり気を紛らしたりしていた。
学校を卒業してからも飲みはよく行っていたが、それこそ本当に気があうやつとしか飲みにはいかなくなる。
学校帰りだったからとか、帰りの電車が同じだからとかそういう理由では飲むことはなくなった。
飲みに行きたいなと思うやつに連絡をし、飲みに行っていた。
その時は気づかなかったが、卒業してからというもの夢を持ったやつと飲みに行くことが圧倒的に多かった。
夢を語り合うのは楽しい。
周りには、歌手になりたいという夢を持ったやつもいれば、カメラマンになりたいという夢や、なんでもいいからお金持ちになりたいってやつもいたし、いろいろな夢を持ち合って飲むお酒は美味しい。
合流する前はワクワクするし、解散するときも清々しい気持ちでいっぱいにしてくれる。
彼らは夢に向かって生きているが決して楽な道のりじゃないと思うし、諦めたくなったことだって何度もあるだろうけど、夢について語るときはみんな笑顔で嬉しそうに語っている。
夢を持つって人生において必要なことだと実感させられる。
夢も希望もない人間と、夢と希望に満ち溢れた人間。
どっちが人生を楽しんでるかという質問答えは明白だ。
彼らのことを尊敬してるし、誇りに思う。
生きていることの楽しさを人生をもってわからせてくれる。
そんな彼らのことを思い出した本日。