木の人生分析
高速バスに乗っている。
カナダは自然が壮大だ。
土地も訳のわからないほどでかい。
日本の距離感で来た僕は初日に唖然とした。
木がたくさん生えている。
カナダの木というものは面白い。
日本とは違う木だからか見てても飽きない。
クリスマスツリーのような木がたくさん生えまくっている。
人間の手が一切加わってないようなところがたくさん。
ここぞとばかりに木が生えまくっている。
高さもなかなか高い。
日本の木に比べて全体的に高さがこちらの方が高い印象だ。
木はその他に生えてからそこを1mmも動くことなく人生を歩み人生を終える。
人間には絶対にできない。
生まれた瞬間に動いてしまっている。
木は周りの景色がどれだけ変わろうと、どれだけ雨が降ろうと、風が吹こうと、一切表情を変えずに生きていく。
カナダには山火事によって燃え尽きた森が沢山ある。
その跡をみるととても無残だ。
枯れ木が一面を覆い尽くしている。
火がつこうとも動かずそのまま燃えていくしかない。
自分の家に火がつくと、人は一目散に逃げ出すが、木は違う。
遠くの木が燃えて、ついに隣の木が燃えようとも動かずただ自分も燃えていく。
なんだか複雑だ。
木たちはどのような一生を過ごすのだろうか。
あまりにも人間と違いすぎて想像が全くできない。
木たちにも人間の生き方など全くわからないだろう。
今の時期は雪に耐えている。
すっと上に伸びている姿は普段はただの木だがそう考えて見てみると凛々しくかっこよくだって見える。
木のようにしっかりと芯をもってどっしりとした大人になりたい。
ちょっと木について熱く語ってしまった。
なんだか恥ずかしい。
黙って残りの2時間半、寝ます。