カナダのホームレスと日本のおかしを食す
バンクーバーに買い物に行った。
ここに住みだしてから月に一度くらいはバンクーバーに買い物に行く。
バンクーバーなら日本の商品を扱ってるスーパーもあり、日本食を手にすることもできる。
アジア食材スーパー的なところに行った。お目当ては日本のお菓子。
最初に目に止まり速攻購入を決めたのが、たけのこの里。
390円。効果だが、食べる価値はある。
他にもポテチなどを数個買い外に出た。
海沿いの綺麗な公園を知っていたのでそこに行ってカナダの景色を見ながらたけのこの里を食べることにした。
人通りが少ないベンチを確保し、いざ食べようとしていたところ、ホームレスっぽいおじいちゃんが隣に座ってきた。
お金を少し借りることはできないかい?と聞いてきた。
前にもちょいちょいこんな感じの人に声をかけられたことがあったのでそれほど驚かなかった。
お金は無理だけど、これなら一緒に食べれるよとたけのこの里を出した。
おじいちゃんは嬉しそうだった。
そして想像もしなかった綺麗な景色を見ながらカナダのホームレスおじいちゃんとのたけのこの里食事会が開催された。
おじいちゃんはもちろん初めて食べたらしいが、とても美味しいと言っていた。
たけのこの里をつまみながらおじいちゃんと結構会話を楽しんだ。
日本の話、カナダの話話題ごとに日本とカナダの違いを言い合えて普通に楽しかった。
かれこれ一時間半くらいは話していた。
こんな感じの行き当たりばったりの想像もしないような出来事が僕は結構好きである。
こうしてまた一人カナダ人の友達ができたわけだ。
彼とは年が42歳も違うけどあの瞬間から間違いなく僕らは友達になった。
彼はホームレスになってから15年くらい経つと言っていた。
ホームレスになってから15年生き延びれるということは普通にすごいことなのではないのだろうか。
ホームレスの生活事情に全く詳しくな炒めわからないが、なかなかの生命力を持っていると思われる。
たけのこの里を食べ終わったが、彼はもちろんまだお腹が空いている。
これもせっかくの機会だと思い、一緒に買っていたカルビーのポテチも一緒に食べた。
お菓子ばっかでごめんねというと、とんでもない、ホームレスやってて日本人と日本のお菓子を食べれるなんて思わなかったよと言っていた。
そのとうりだと共感した。
まさかバンクーバーでたまたまあったホームレスと日本おお菓子をつまみに語り合うなんて想像もしてなかった。
そのあと僕らは上機嫌でお別れした。
連絡先を交換したかったが、なんせ彼は携帯など持っていない。
まあまたどこかであったらいまた一緒に日本のお菓子食べようと言って別れた。
帰るとき家用のお菓子はなかったが、おっちゃんとの貴重な出会いでお腹いっぱいでとても満足な1日だった。