運転免許じゃお酒が買えない?カナダ
この家に生後まだ10ヶ月の犬がいるのだが、やっと次の飼い主が見つかったため昨日は三人でその子を新しい飼い主の家まで送って行った。
昼過ぎにはその人の家に着いた。庭もでかく、家の後ろにものすごくでかい公園があるということで文句なしの犬にとっては最高の場所だった。
今までこの犬は二回他の家に引き取られたのだが、まだ10ヶ月で知らないものが多すぎて、町などを散歩していると常に吠えまくっているような状態であったため、引き取られた次の日には飼えないと言われ、ずっと次のところを探していた。
今回の家は街じゃなく田舎だし、あの犬にとっては最高だったので僕らも一安心して犬に別れを告げた。
その家はカナダのサンシャインコーストと呼ばれるところにあり、道路挟んで右手には海、左手には大きな家や別荘、ホステルなどがズラーッと並んでいるような美しい場所であった。
せっかく綺麗なとこだし、ベーチに座ってお酒でも飲もうという話になった。
早速酒屋にお酒を買いに行ったのだがそこで事件は発生した。
飲みたいお酒を決め、ホストマザーとレジに並んでいた時、ホストマザーが
〇〇買い忘れたからとってきてくれない?と僕に頼んできた。
ノクは言われた通りに指定されたお酒を手に取りレジに向かった。
すると店員が僕にIDか何か持ってる?と聞いてきた。
いつも出かける時はパスポートを持ち歩いているのだが、それは一人で街をうろついているような時でこの日はファミリーも一緒でなおかつ犬を送り届けるだけだったのでパスポートを持っていなかった。
パスポートはないと伝えると、クレジットカードか運転免許証ある?と聞かれたのでどちらとも差し出した。
すると店員は奥から世界の免許証ブック的な本を持ってきた。どうやらこれを使いながら年齢確認をするらしい。
ちょっと待っててくださいと言われ彼女が店の奥に消えてから20分ほど経った。
さすがに僕もホストマザーもイライラしてきていた。
だるすぎだろ、と話していた時に店員が帰ってきた。
やっと帰ってきたにもかかわらず、年齢確認ができないと言った。
その本の免許証の写真には生年月日のところに昭和と書かれていた。
そして僕は平成生まれのため数字がめちゃくちゃになってしまい確認ができないということだった。
イライラしてしまった僕はそれは昔の本でしょ?今は平成だからその本に書いてある昭和はもう使われていないよと説明した。
しかし彼女はこの本は2018年度版だし、使われてない意味がわからない、これはなんなの?と昭和の文字を指差して聞いてきた。
ここからはいよいよ僕もわからない。昭和と平成何が違うのとか、どういう意味なのとか色々聞かれたが、そんなのこっちだって知らない。日本の政府か天皇に聞いてくれって感じだ。
意味なんて知らんし、使われている意味なんて知らんわと突っ込んでしまった。
とりあえず天皇が変わったから平成に変わっているからその本はもう使えないよと説明した。
すると隣でイライラが爆発したホストマザーが叫び散らした。
別にこの子にとってきてもらっただけでこの子が飲むわけじゃないし、買うのも私だわと言った。
店員はこの店に入った瞬間、お酒を触った瞬間から年齢確認が必要になりますとほざいてきた。
僕らはもうポカーンとしてしまい、じゃあどーすればいいの?と聞いた。
結論から言うとあなたたちはお酒を変えませんとほざいた。
結局買えないんカーーーイ。もっと早く言えやーーーイ。
もう確認取れなかった時点で買えないなら買えないとさっさと言って欲しかったのと新しい本をいますぐにでも買うべきと伝えた。
そんなこんなでまさかの一日の最後でどれだけパスポートが大事か思い知らされた日でしたとさ。