目が不自由ないぬ
新しい犬がやってきた。最近は犬の出入りが激しく、今月になってからもう3匹くらい新しい犬が増えた。
他にも飼い主の旅行などで一時的にくる犬もちらほらいるためいろんな犬が来たり去ったりで、頭が混乱してしまうくらいだ。
そんな時にこの家に引き取られたのが、ヒウィくんである。
年齢は11歳男の子のビーグルである。
顔はとても可愛くて歩き方もひょこひょこ歩いてとても可愛い。
そんな彼だが問題点がひとつある。それは目があまり見えないということだ。
完全に失明しているわけではないが、70〜80%は見えていないだろう。
彼がここに来て最初の夜は僕の部屋に泊まった。
もともと彼は歩くのがとても好きなのだが、目が見えないせいで思うように歩けていない。すぐに壁にぶつかってしまったりする。ほぼ耳と匂いの感覚だけで歩いているようなものだ。
家の中でも犬用の小さな穴がありそこをくぐればベランダに出られるのだが、彼は一度出ると出口がどこにあるかわからないため帰ってくることができない。
誰か人間がその扉を開けて彼を呼ばないといけないのだ。
でも彼は歩くのが生き甲斐だろうというくらい歩くのが大好きでいつも尻尾をフリフリしながらいろんなところを歩き回っていてそれもまたかわいい。
今まで結構な数の犬と会ってきたが、目が見えないという子にはあったことがなかった。なのでイマイチ対処方法というか扱い方がよくわからない。
しかし想像以上に目が見えないというのはきつい生活そうだ。彼を見ていてそう思った。
人間でもたまに目が不自由な人を見かけるが、彼らは生活できているのだからすごい。
もし自分の目が今見えなくなったら怖くて歩くことなんてできないし、家から出ることができないだろう。
普段は当たり前に生活しているがこれも当たり前じゃない人だっているということをヒウィが思い出させてくれた。
しっかりカナダのこの美しい自然を目に焼き付けておこうと思った。
そしてヒウィの介護も頑張ろうと思えた一日であった。
いい一日だったしポップコーン食べて寝るとしよう。