Living my life

カナダ生活、日々思うこと、様々です。将来どころか明日も見えていない。これだから人生は楽しい。

車の窓からジャンプしてきた犬

 

今日は珍しく朝から忙しかった。

忙しい日は最近あまりない。忙しくないということに慣れてしまいそれが僕の中の普通と化していた。

 

 

そんな中珍しく忙しかったわけだが、朝の5時半に家を出発した。

5時半に出発したということで、ワンコ達の朝ご飯は5時開催であった。

 

 

近所の中いいおっさんと犬のごはんを準備しながら、こんな早朝から犬24匹にご飯あげてるやつなかなかいないよね〜という話をしたりしていた。

 

 

そしてそんな早くからどこに行くのかというと1匹の犬が最近ご飯を全然食べなくなってしまい病院に検査を受けに行くという用事であった。

 病院に国はフェリーを二回乗り継がなければいけないし、車で走らなきゃいけない距離もそこそこあった。しかし5時半に出発しなければいけなかったかと言われるとそうでもない。

 これは僕の勝手な予想だが、近所のおっさんは朝起きるのがばちくそ早い。彼のその巻き沿いのおかげで僕と24匹の犬たちは早く起こされたのかもしれない。まあそんなこと言っていられない。ちょっとした長旅だし楽しみであった。

 

 

 

そして行きの移動時間をほぼ爆睡に費やした後に、ついに病院に到着した。

病院の場所はシーシェルというこの前もハイキングできた海沿いにある町だ。この適度な自然と適度な便利さに心奪われた僕はあれ以来この場所が大好きになっている。

 

そして犬を診察している間におっちゃんは診察室へ、僕は他の犬を連れていたので診察室にいても邪魔になるということで犬と町を散歩することになった。

天気は曇りで気温も微妙だったが、街並みは最高だしまず町を歩くのが久々だったのでとても散歩を楽しめていた。

 

 

 新しい町のお散歩を楽しんでいた僕たちだったが、この後に悲劇は起きた。

雑貨屋さんの前を通りかかった時に後ろの方から犬の吠える声がした。

振り返ってみると、大きな黒い軽トラとトラックを合体させたようなやつ(アメリカとかでよく見る二人乗りで後ろは荷台になってる車)の窓から犬が顔を出して吠えているのが見えた。

 

最初はそれが僕らの犬に向かって吠えているなんて思いもしなかった。

気づきもせずただ僕らが歩いていたその時、ちょうど僕らの横をそのトラックが通った。すると助手席から犬が車は走行中にもかかわらずジャンプして車から飛び出してきたのだ。なんとも説明しにくいのだが、走っている時に飛び降りると着地した時にエグい感じになるのをご存知だろうか。

 

もちろんその犬も顔からグシャーっとなって4回転ほど転がっていた。

もうそのあたりのシーンから現実離れしすぎているせいで僕の思考回路は停止しただ驚いて見ていることしかできなかった。

 

 そしてその犬はなんと転がり果てて起き上がった後に僕と歩いていた犬にお歳かかったのだ。僕は完全に意味がわからなすぎてパニックになっていた。

あの飛び降りてグシャッとなってまでこの犬に襲いかかるってお前どんだけこいつのこと嫌いなんだよとかなんならあったこと一度もないだろっていうか、なんなら僕の連れていた犬も噛みつかれてはいるがいきなりのことすぎてん?今何が起きてる?みたいな顔してたし、もう何もかも意味がわからなくなっていたその時に近くを歩いていた夫婦らしき人たちがその襲いかかった犬を引き離してくれた。

 

 

そしてそのあとすぐに飼い主である運転手が走ってこちらに来た。

彼は犬に向かって何でそんなことしたんだよーと言いながら去っていった。

そして再び僕はよくわからないことになった。

 あいつなんで俺らにまず謝らないんやねーんと、そもそも飼い主のお前が窓開けすぎていたことも罪だからお前罪二つも重ねてんじゃねーかよっ。って感じだった。

 

 

 幸いなことに僕の連れていた犬は無事だったしそのあと普通に家に帰ってきたのだが、一日を振り返った時になぜかあの散歩をした時の記憶だけよくわからないままだった。