お菓子で僕以上に幸せを感じる人は少ない。
最近可愛い楽しみができた。
可愛いといえるかどうかは微妙なところではあるが、自分の中では可愛いと思っている。
それはお菓子を買うことでる。成人している大人が言うことではないというのはわかっているが、実際にはまってしまっているので仕方がない。
どういうことかと言いますと、この家に住ませてもらい出して早三ヶ月が経とうとしておる。ここはバンクーバーから30分ほどでこれる島なのだが、お店がほとんどない。
というのもこの島には驚くぐらいの豪邸や、ものすごい高級車が走っていたりする。
バンクーバーの近くに住みたいけどガヤガヤした街には住みたくないというお金持ちたちがここに家を建てて住んでいるのだ。別荘をこの島に持っているような人も多いらしく、とにかく静かな高級な島という感じでガヤガヤしたお店や施設はほぼない。
そのためほとんどの人が食料を買いだめしておいてそれを使っていくというスタイルのようだ。だから東京に住んでいた頃のようにお腹すいたからコンビニ行こうとか喉乾いたから自販機で何か飲み物を買おうということができないのだ。
その生活になってから外でお菓子を買って食べるということが珍しいことになり、逆にそれが島を出る用事があったりした時の楽しみでもあるのだ。
しかもそれに比べてここは日本ではなくカナダなのでお菓子もほとんど知らない。
島を出てお店に入るたびに新しいお菓子たちとめぐり合うことができそれがさらに楽しみを倍増させてくれているということは間違いない。
普段島から出るのは月に3−4回程度だからそれくらいしかそのお菓子の楽しみはないのだ。少なければ少ないほどその1回がとの強いものである。
こうして別に意識したわけではないがいつの間にかお菓子という楽しみが僕の中にできていたのである。普段当たり前のことでもそれを当たり前じゃなくしてしまえばその当たり前を手にした時の楽しさは当たり前ではないものになっていたりする。
カナダのお菓子は日本に比べて高いというのもあってこのお菓子スタイルは非常にメリットが多い。
しかし逆にその少ない楽しみが失敗してしまった時の残念感もすごい。
この前スーパーに行った際にドイツかどこかの見た目グミみたいなやつを購入した。
英語表記ではなかったため何なのかはよくわからなかったが今までの僕のグミの記憶たちがこれはグミであると囁いていたためそれを購入した。
買ってから食べるまで僕は完全にあのグミの弾力感を想像していた。
いざグミだと思ってクブリついてみるとグニャーとした食感でグミとは程遠いお菓子であった。キャンディーなのか何なのかはわからないがもう僕からすれば最悪であった。
グミだと思って食べた時と最初からそれをわかっていて食べるのとではだいぶ違う。
さらに味も微妙だったため僕の気分は最悪であった。そして貴重なお菓子タイムをあの変なお菓子に使ってしまったことを残念に思った。
たまにはそのような失敗もあるがだいぶこの月数回のお菓子タイムを楽しめている。
カナダでのお菓子旅はまだまだ続く。