Living my life

カナダ生活、日々思うこと、様々です。将来どころか明日も見えていない。これだから人生は楽しい。

人間以外

 

小学生の時、何年生だったかは忘れたがみんなでアサガオを育てた。あまり興味もなく先生の言うとうりに植えただけだったが綺麗な花が咲いた時、結構感動したのを覚えている。

 

 

その時ぶりなんじゃないかって勢いで今植物を育ている。ホストの家の隣にめちゃくちゃ小さめのハウスがある。そこで少し野菜を育てているのだが、ここに僕がステイしてる間自由に野菜を育てていいよという許可を得た。育てたいとか一言も言ってはいないが、許可をいただいたのでいただいたからには育てようじゃないかという感じであった。 ここでは乾燥しすぎていたり雨が降らなさすぎるなどの理由で変な形のタワー的なものを使って野菜を育てていた。太いパイプのようなものなのだが、その中にポンプがあり水を循環させている。鹿も優れた事に1時間に一回自動で水が循環されるという機能付きだ。パイプのいたるところに小さな穴が空いていてそこのフックにスポンジをはめスポンジに野菜を植えているといった感じだ。

 

 

タワーは4本あるのだがそのうちの一本を貸してもらえる事になった。タワーは一本といえども穴は15個くらいあるのでそのくらい野菜を育てることができる。

少し育った野菜たちがズラーッと並んでいる中から自分が植えたいやつを選んだ。個人的に好きであるレタスを数種類とミントとイチゴをそれぞれ穴に入れた。

 

 

一日二、三回ほど様子を見に来るのが日課になりつつある。そして夜ご飯を作ることになったのだが、ホストが育てているタワーから採った野菜でサラダを作ることになった。彼のタワーは歴が長いということもあり最高に野菜や果物たちが生い茂っている。ここに住みだしてから来いらの様子も毎日見てきたので食べれる時が来てなんか自分が育てたかのように少し嬉しかった。

 

 

生い茂ったタワーのおかげで見た目はおしゃれなレストランで出てくるんじゃないかというくらい色んな野菜たちがバランスよく入っていて色合いも良い感じのサラダを作ることができた。全部タワーから採ったため、もちろん薬は使っていないし、食べたい分だけさっとハウスに行ってハサミで切って持ってくることができるため新鮮さも半端じゃない。そしてお味も文句なしに美味い。毎日のように見てきていたのもあって更に美味しく感じた。

 

 

以前は犬だらけのうちにステイして人間とは違うたくさんの動物と生活をして、愛情を持って接することで一緒に遊んだり可愛い一面を見せてくれたりする。日本でも犬を飼っているがたくさんの犬を一度にお世話したことでそれぞれ違う愛情を感じることができた。

 

 

野菜を育てるのもそれに似た感情でやっている。愛情をかけて育てればその分美味しく食べられると思ったりしている。1年前の僕に聞かせたら何1点のこいつとなるに違いないが今はそれを楽しみつつある。

 

東京でひたすら人間と向き合ってきたが、カナダに来てからの人とも程よく自然や他の動物たちと向き合って共に生きていくというのは人間的本能なのかわからないが楽しいものである。

 

野蛮人みたいな考え方になりつつあるがこれはこれで人間として生きている意味が見出せているような気持ちで幸せなのかもしれない。