Living my life

カナダ生活、日々思うこと、様々です。将来どころか明日も見えていない。これだから人生は楽しい。

日本人と日本車

 

とても風の強い一日だった。帽子をかぶってても油断するとあったおいう間に飛ばされちゃうくらい。今は季節の変わり目なのか荒れた天気が続いている。

 

 

ここに僕は五月からステイをしているのだが、ここのホストは三菱の軽トラックを持っている。日本では軽トラックなんてどこに行っても見るがカナダでこれ以外の軽トラックを見たことは一度もない。みんなもっと大きなトラックに乗っている。その軽トラックだがここにステイしている間自由に使ってもいいよというかなり最高なお言葉をいただいたため毎日のように乗り回している。

 

 

家は山の奥だからどこに行くにも車がないと移動することはできない。そして山の中に家があるため家の設備も普通の家に比べるとかなり欠けている。まず飲み水だがこんな山奥できれいな水をパイプで引っ張ってくることなんてできるはずもなく、飲み水は週に二回ほど30分ほど車を走らせた別の山のふもとにあるキャンプ場の中にある飲料用の水道まで取りに行っている。今はそれにだいぶ慣れてきたが住みだした当初は地獄のように感じていた。

 

 

そして今日ついに家にある飲み水が尽きてしまったので同じくステイしているアメリカ人とお水を求め山へ向かった。その山まで行く道のりも道路の横は崖みたいな無理やり作った感満載の道路を通るため今日のように風がめちゃめちゃ強い日は謝って崖から落ちないか運転しながら不安でしかたない。ましてや軽トラックだからけぜで揺れるなんてことはしょっちゅうだ。

 

 

そして無事にキャンプ場に着きおめあてのお水も補給してさっさと家に帰ろうとしていた。

風も強いし今日一日疲れたしで帰りは行きよりも車を飛ばしていた。80kmくらいで走っていると路肩に止まっている一台の車を見つけた。しかしその時の僕らは早く帰りたすぎてその車を気にもせず走り抜けた。走り抜けてから走行できずいたのだがまさかのその車はポリスちゃん。速攻で僕らのことを追いかけてきた。そう僕らは法定速度60kmの道路を80kmのスピードでパトカーの横を走り抜けてしまったのだ。

もうこれはどうあがいても剥いだと思いすぐに降参し車を道路の隅に停めた。

 

 

するとおまわりさんが最初に言った言葉が

凄い珍しい車にのってるね〜と車をジロジロ見ながら行ってきた。僕ははあと答え今からめんどくさいな〜と思いながら返答した。

 

おまわりさんはスピードのことなんて何も言わずただひたすら僕に軽トラックの質問をしまくってきた。どこで買えるの?とか燃費はいいのとかとりあえずひたすら軽トラックの話。僕が日本人だと聞いてなおさらテンション上がったのかどんどん質問攻めにしてきた。どうやらおまわりさんはこの車のサイズがめちゃくちゃ気に入ったらしい。いつももっと大きい車に乗っているそうだが大きすぎて融通がきかないんだよね〜と言っていた。

 

 

 

質問も終わりよしこれから本題かと思ったがおまわりさんはいい日本車見つけたし日本人に日本車の説明してもらったしありがとう今日は見過ごすよと笑顔で行ってきた。

ここは日本のどこかと姉妹都市か何かなのかわからないが日本人に対して優しい気がする。そんなこんなで見過ごしてもらえた。もう80kmなんて出しません。

 

 

そして無事に帰り着き美味しいお水を飲むことができた。こんなことが起きるなんて思ってもいなかったが日本人でよかったと思えた一日であった。