Living my life

カナダ生活、日々思うこと、様々です。将来どころか明日も見えていない。これだから人生は楽しい。

休日にサバイバル

 

 

 

今日はいきなりもらった休日だった。

朝起きてホストに会うと、今日は休みだよと言われ寝起きで脳はまだ寝ていただろう僕は一瞬で目が覚めよしと心でガッツポーズした。前から決まっていた休みよりもいきなり言われて始まる休みの方がドキドキが多い気がする。休みの前の日とかにいつも明日休みだけど何しようかなと考えたりするがいきなりの場合その日になってから休みと知るためその分やべえ今日休みだ何しよ何しよといった感じでドキドキが多い気がするのは僕だけだろうか。

 

 

そして続けてホストは今日仕事でバンクーバー行くんだけど途中で通るホープって街で降ろしてあげるからそこで遊んできなよと提案してきた。これには僕も一緒に住んでいるアメリカ人も大賛成。今住んでいる町よりも大きいし自然もめちゃくちゃ綺麗だそうで僕らの胸は高鳴った。

 

 

早速準備を済ませ車に飛び乗ったわけだが、実はここからが長い。未だに日本の距離感で生きている僕からすれば今から行くホープというところはまじかよというくらい遠い。距離にすれば僕の住んでいるところからホープまでは172km。ありえないくらい遠いんだがホストはホープを超えてバンクーバーまで今日仕事に行く。本当にカナダ人の一日の車での移動距離は長い。しかも毎週週に二回もバンクーバーに通っているホストは僕からしたら信じられない。

 

 

そんなこんなで車に飛び乗ったのはいいものすぐにはつかないのでゆっくり景色を見ながらホープに着くのを待つことにした。

車内が快適すぎてこの世界と睡眠の世界を行き来しているくらいの時にようやくホープに到着した。車から見る感じいい感じに栄えててワクワクした。そしてそのまま街を通り過ぎてホストがオススメするハイキングコースに連れて行ってもらった。街のすぐ横にある山の奥の方にあるハイキングコースなのだが、昔鉱山だったらしく今では使われていない線路が道となっていてトンネルもたくさんありさらには滝まで見えるゴージャスなハイキングコースだった。

 

 

入り口の駐車場で降ろしてもらい街まではタクシーに電話してタクシーで行ってね〜とホストは言ってバンクーバーに向かった。

よしこれから楽しむかと山を見上げたくらいの時に友達がタクシーの電話番号わかる?って聞いてきた。もちろん知るはずもない。そもそもカナダに来てタクシーに一回も乗ってないしましてやここホープのタクシーなんて知るはずもない。知らないよと答えると俺ら終わったかもと苦笑いしながら言ってきた。わけがわからずなんで?なんで?と聞くと、僕もタクシーの電話番号知らないんだけどここ山の中で電波入らないから調べられないんだよねと言った。それから続けてここから街までさっき見た看板によると9kmあるんだけどタクシー呼べないから歩いていくしかないかもといってきた。

これはさすがに結構終わりに近いなと思った。今からハイキングをするのにそれが終わってからこんな山道をこんな猛暑日にしかも9kmも歩くなんてやばいに決まっている。何度考えても無理だと二人で思ったが、だからと言って他の方法も見つからないため二人で笑うしかなかった。ホストとの待ち合わせが街にあるカフェだったためんんとしてでも街に帰らなければいけない。

 

 

とりあえず考えても何も浮かばないしハイキングに出発することにした。

ハイキングのコースは最高だった。緑も綺麗だったし川も山の雪解け水で水自体も綺麗だったし、トンネルも長くて楽しかった。ハイキングのゴールに差し掛かったところで看板が見えてきた。その看板曰くどうやらこの先を右に曲がってずーっとまっすぐ行けばホープの街に戻れるらしい。歩いて行くなんて嫌だったがそれ以外方法もないためそちらの道を進むことにした。その道を進んでいるとすぐに開けたところに出た。二人してなんだここと先を急いで向かうとなんか土を取ってるのか知らないけどよくある開けた土地に出た。しかもそれと同時にさっきまでは頻繁にあった看板も綺麗さっぱりここにはない。え?どゆこと?って感じに二人でなり辺りをキョロキョロしながら進むが何も看板もないし人なんて誰もいない。

しかもめちゃめちゃ暑い。持っていた水も二人とも飲み終わってしまった。

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来た道を戻るという選択肢もないことはないが今からあの駐車場に戻ってそこから街を目指すなんてもう嫌すぎて二人とも前に進むことしかできなかった。

楽しい楽しい休日のはずが水無電波なし看板なしのところに迷い込みちょっとしたサバイバル的なことになってしまった。

 

 

そこから二人で2kmぐらい歩いただろうか。やっと前に道路が見えてきた。車もちょくちょく通っている。あれはホープにつながる道に違いないと二人して早歩きで向かった。そしてその道路はホープに続く道だったのだが、それと同時に見えた看板にはホープまで9kmとしっかり書いてあった。とんでもないことに結構歩いたつもりではあったが実際ぐるっと回っただけであり5kmぐらいはホープに近づいていると思っていたのだが全然今から9kmだった。

 

 

 

そこからの僕らはまるでスタンドバイミーのごとく線路の上ではなかったがひたすら猛暑の中9km歩き続けた。歩いている途中いろんな話をした。この9kmのおかげで友達とと距離もさらに縮まったような気がした。終わったから言えるが今思い出すと想像していたよりは楽しかった。

 

 

やっと9km歩き終わり街にあるコンビニ的なおみせに駆け込み水を買った。店員さんにそんな嬉しそうな顔をしながらお水を買う人たち見たことないわと言われた。9kmも水無で歩けばこんな顔見なるわと思いながら水をグビグビ飲んだ。

 

 

一時は終わったとも思ったが友との絆も深まり美味しい水も飲めてまあなんだかんだいい一日だった。とりあえず当分は道路を歩きたくないだろう。

 

 

 

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