残すところあと三日
毎日朝起きて外に出て、今日も暑いなーと思う生活ももうじき終わりを迎えようとしている。
当初六月の二日までここに滞在する予定だったが、ホストのバンクーバーに行く日が二日から五月の三十日に変更になったため予定より早くここを出ることになった。
次はどこに行くかというとバンクーバーで以前のホストに会い少しそこに滞在した後アメリカのワシントン州を目指す。ありがたいことに今住んでいるところからバンクーバーまでも今のホストが車で送って行ってくれるし、バンクーバーからワシントン州までも以前のホストが送って行ってくれるため交通費は一切かからずに済みそうだ。アリガタヤアリガタヤ。
アメリカ、ワシントン州に行く目的としては第一にビザの更新である。やっとハーホリのビザを手にしたわけだが、今もうすでにカナダにいるため一度カナダから出る必要がある。それが一番の目的だが、普通にアメリカに行くことにすごくワクワクしている。
アメリカでも今と同じようにWWOOFをするのだが、次行くところはなんと前回のファームと同じように犬のレスキューをしているところだ。犬の数はなんと約50匹。大の犬好きの僕には完璧すぎる場所である。しかもアメリカなのに国境ギリギリに住んでいるということもあり、バンクーバーから車で30分で行けるという素晴らしいところである。そこにどのくらい滞在するかはまだ決まっていないのだが、もう今この時点でワクワクしている。
そんな感じでここにいるのも残り少ないということで今日は街を一望できる山というか丘のようなところにハイキングに出かけた。
今週はサバイバル犬ハイキングをしたためまだ足に筋肉痛が残っていたがもうあと四日しかないということで気合で行った。
向かう前に友人と調べた経路どうりに向かったのだがなかなか入口を見つけることができない。とそこに絶対この辺に住んでいるであろうおっさんが現れたのでそのおっさんに聞くことにした。
やはりすぐに近くに住んでいるらしく家に観光ガイドブック的なやつがあるらしくそれを貸してくれることになった。わざわざ家まで招待してもらいコーヒーまでもらって入口への行き方も丁寧に説明してくれた。やはりここみたいに田舎は人々は優しいなあと実感しつつ言われた通りに進んでいくと入り口に辿り着くことができた。今回のコースは全長3kmくらいで以前に比べるとそんな長くないし以前のようにいきなりサバイバルが開始する可能性もないため以前に比べると気軽に登っていけた。友人とこの一家別を振り返り思い出話をしていると頂上に到着した。
あいにく天気は曇りであったが、逆にそれが僕らにとっては幸運だった。雲ひとつないような晴天の昼間にハイキングをするととてつもなく暑く死にかけるような思いをするので曇りくらいがちょうどいい。
小さな町だが色々な思い出もあり丘の上から見るこの町は僕にとってとても大切な思い深い町となった。
カナダがこんなに自然だらけというのを全く考えもせず東京からスニーカ−3足しか持ってこなかったため今回のハイキングも登りにくかったがあそんなこと忘れるくらい景色は綺麗だった。
この町の特に好きなところはこんなに暑いにもかかわらず山の上に未だに雪が残っており毎日それを見れることだ。くそ暑くて死にそーと思っても山の上の雪を眺めれば少しは涼しくなれた気がした。気がしただけだが。
最後の方でここに来れてよかったと思った。残りは三日しかないが暑さなんて関係なしに精一杯楽しもうと再確認し山を降りた。