納豆がくれた感動。
日本を離れてからもうすぐ半年が経とうとしている僕だが日が経つごとに日本食への想いは積もっている。
日本食が食べたい。。。
これは常に思っていることだ。こちらの食事が合わないとかそういうことではない。普通に日本人として生まれてきて21年。日本食で育ってきて21年。
今まで食べてきたように普通に日本食が食べたいのだ。今まで日本食を食べて育ってきたんだから日本食が食べたいと思うことは普通のことだと思うし、こっちで美味しい料理もたくさん食べたけど日本食が食べたいというのは変わらない。
こちらの食事と日本の食事を比べて言っているわけではなく、こっちの料理も十分美味しいしこれらを食べて生活していくのは何の苦でもないけど日本人としてたまには日本食も食べたいなあ。こんな感じである。
こちらにも日本食のレストランはたくさんあるのだが、どうも行く気になれない。カナダに来てから初めて行った日本の寿司屋さんがあまりにも日本のお寿司と違いすぎてそこからどうせカナダで食事するならこっちのものを食べようという感じになってしまった。日本食が食べたいんじゃないのかよと矛盾してしまっているがカナダの日本食が食べたいわけじゃない。日本の本物の日本食が食べたいのだ。
そして最近僕に幸運が訪れた。今ステイしているこの家には日本人の従業員さんがいるのだがなんとその方が日本食をおすそ分けしてくれたのだ。ある日突然バックにパンパンに入った日本食を僕にくれた。中にはお茶漬けや納豆、日本産のお米に海苔やうどんやそばまで僕にとって最高でしかない日本食たちが詰まっていた。
僕は感動のあまりその人に多分合計5回くらいはありがとうございますと言っていた。そのくらい僕には最高のギフトであった。
しかもアマゾンで買いまくったと言っていたその商品たちは全部日本からの商品でありこちらで作られているものではないため僕が求めていたリアル日本食というわけだ。
その中でも特に前から僕が食べたくて食べたくて仕方なかったものがある。それは納豆である。
納豆は最強の食べ物だと考えている。この世の中には美味しい食品が数え切れないほどあるが味、値段、健康にいいかなど様々なことを考えた時にそれらのレベルをクリアできる食品たちはいくつあるのだろうか。
美味しいものはたくさんあっても揚げ物だったり甘いものだったり健康面を考えると全てにおいてバランスが良い食べ物はあまりない。
しかし納豆はどうだろうか。美味い不味いは人によって大きく分かれると思うが。特に納豆は。しかし僕は納豆の味は大好きなので味、健康面、値段全て基準値をクリアしている。こんな食べ物はなかなかない。そして僕はカナダに来てから納豆が食べたくてしょうがなかった。
小学生や中学生の頃、親が仕事から帰ってきて夜ご飯を作るで待ちきれなかった僕は毎日のように納豆ご飯を食べていた。そう納豆で育ったと言っても過言ではないのだ。
そんな僕の人生から急にカナダに来た途端納豆が消えてしまったため食べたくて仕方がなかった。
半年ぶりくらいだったので贅沢に二パック使って丼のようなお皿にご飯もたくさん装った。
久しぶりに食べる納豆はそれはそれはもう美味しい以外の言葉では表せないくらいおいしかった。それと同時にこの感動を与えてくれたあの日本人の方に感謝の気持ちが溢れていた。そして納豆を食べながら納豆くらいでこんなに幸せを感じられるんなら人生結構いろんなことで幸せ感じられるんじゃねーかと考えていた。
納豆ぐらいで感動するなんて幸せのボルテージがかなり低いと思う。
納豆くらいで感動するなんてこれからの人生たくさん感動するんだろうなというワクワクも納豆は僕に与えてくれた。
納豆について熱く語ってしまったがまあ久しぶりに日本食を食べることができてとても嬉しかったし自分が日本人であることを再確認できた日でもあった。
ありがとう。あの日本人。ありがとう納豆。お前のように粘り強くこの世の中を生きていくよ。。